海辺のカフカ~第20章~
お待たせしました~韓国版海辺のカフカの記事アップ。
nikkaさんが、11月3日公開で今日が6日ですから、これくらいのペースでいけたらなと思います。(長くても1週間開きくらいで)
たまたま20章という切り番で、ナカタさんが西に向かってヒッチハイクを始めるところです。
(※2009.11.14修正:20章と思っていましたが、本当は19章が担当でした。そこでテラさんに19章をお願いしました)
実は東京在住中、ちょっとした旅行といえば、安いのでバスに乗っていたのですが、
そのうち高速バスが好きになって、名古屋、奈良のほか
極めつけは新宿の京王バスセンターから福岡まで16時間のった事もありました。
パーキングエリアも結構楽しかったんですよね(笑)
そのときのことを思い出す地名がいっぱい出てきて、とても楽しい章でした。というわけで。。。前置きはこの辺で
제20장~사람과 사람 사이를 잇는 관계의 거리~
第20章~人と人の間をつなぐ関係の距離~
その名の通り、ナカタさんと公園の2人の女の子からはじまって、トゲグチ君、そしてドラゴンズの帽子をかぶったポニーテールのホシノさんも登場します。
一人で運転されてるトラックの運転手さんて、普段一人なので隣に聞き上手なナカタさんみたいな方が座ると、ついつい色々しゃべっちゃうのかなぁと思いました。
色々気になる気持ちを抑えて、辞書を引かないで読みすすめているので、実は、なかなか気になった表現を見つけられません。
(それが記事アップ参加を躊躇していた理由でもあるのですが)
どうしようと悩んだ結果、印象的な台詞とかを書きたいと思います。
辞書を引かず、「こんな感じの訳かな」て思った印象に残っている台詞などを、
今回、改めてチェックするというそんな形式で紹介していきたいと思います。
P362
상사와 사이가 삐걱거려 회사를 그만둘까
「上司との関係がうまくいかず会社をやめようか」くらいかなと思いました。
삐걱-거리다 (ぎしぎしと)きしむ;ひしめく。
「上司との関係がギクシャクして」なのですね。なるなる。
P363
마음이 홀가분해졌습니다
トゲグチ君がナカタさんに言いたいこと言った後だったので「すっきりした」と思いました。
홀가분-하다 (気分などが)軽い;気楽でさわやかだ;快い。
「心が軽くなった」わけですね!まあまあ正解(笑)
P367
이렇게 열심히 이마에 땀을 흘리면서 노동하는 인간이 프롤레타리아야
「一生懸命額に汗して労働する人間がプロレタリアだ」
どっちかというと、それは肉体労働者とかブルーカラー(古い?)ではないのでしょうか?・・・印象的台詞です。
※実は今の今まで「プロレタリアート=無産階級」だと思っていました。正解はプロレタリア=労働者だったのですね(苦笑)
P369
쥐꼬리만 한 돈
ナカタさんが、お金を払おうとしたら、ハギタさんがおごるよとこの台詞。
「ねずみのしっぽくらいの金」・・なんとなく分かると読み飛ばしたところ。
今回改めて日本語を考えてみるとうまいのが出てこない・・・
辞書を引いたら「なけなしの金」!
日本語では「すずめの涙」がぴったり!
「すずめの涙」が韓国では、「ねずみのしっぽ」なんですね。
P373
이 아저씨,맛이 갔군.
若者が、かさを使い出したナカタさんを見てこの台詞。맛이 갔다は「まずくなった」とか「あじがかわった」でも・・
それだと意味が通じず・・・原作みたら「このおっさん、けっこういけてるぜ」
ふーーん…位の感想です(苦笑)
P374
부상을 입고
直訳すると「負傷を着る」でも입다には
(損害·ぬれぎぬなどを)受ける;負う;こうむる;着せられる。
という意味もあるとのこと、よってこの場合は「負傷を負う」なのか!!
それと、ポニーテールに訳者注がついているんですが、長い注釈からして固有名詞がないみたいですね。
ポニーテールの女性を韓国では見ることができないのか(苦笑)
(ココ数年日本でも見たこと有りませんが)
ホシノさんがナカタさんを、”死んだ祖父に似ているから”を車に乗せてあげたんですが、それが伏線になっていたんですね。
改めて読み返して、ほほーット思いました。
こんなところです~~
次はテラさんです。よろしくお願いします。
(2009.11.14修正:※19章をテラさんにお願いしました)
P.S.韓検のコメントありがとうございます。改めてお返事しまーす♪
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+3.0 朝の手紙翻訳、単語まとめ、カフカの会
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コメント
「맛이 갔군」は「イケてる」というより、「いかれてる」っていうニュアンスで翻訳者が受け取ったんじゃないかな~?と思いました。
高速バスで九州まで…3度やりました。学生のとき。やっぱり安かったから。でも腰が痛くて、3度目の帰り(→東京)は飛行機に変えました
記事アップの間隔は、できれば1週間、遅くても2週間のうちに…ってことにしてます。まろさんもお忙しいときもあると思うので、無理のないようやっていってくださいね!
投稿: nikka | 2009年11月 8日 (日) 00:36
おおー、いよいよですね(^^)。
東京→福岡の深夜バスは「キング・オブ・深夜バス」と言うんだそうですね。きつそうな旅ですねぇ。
쥐꼬리で思い出したのですが、今読んでいる「コーヒープリンス1号店」で良く出るのが코딱지(鼻くそ)です。「鼻くそくらいの狭い店」なんて言う風に何度も出てきました。
私もちょっと焦らないと皆さんの記事アップについて行けなくなりそうです。がんばります!
投稿: ハーちゃん | 2009年11月 8日 (日) 02:37
まろさんもカフカの会に参加されたんですね~!
学生時代の輪読ゼミを思い出します^^英語でも大変なのに、韓国語になったらもっと大変そう…
私もいずれは参加出来たらいいなぁと思います^^
深夜バスと言えば「水曜どうでしょう」あれを見る度に「深夜バスなんて絶対乗れない~><」といつも思います(;^_^A辛そう…。
投稿: あんり | 2009年11月 8日 (日) 10:10
私は読解はホントまだまだ苦手で、本を読むどころか、韓国のウェブサイトを見るとクラッ~としてきちゃいます。
小説となると抽象的な表現が多くて難しいのでは?と思うのですが、読めちゃうなんてスゴイですね!
私も日本語原作で、読んだことのある作品に挑戦してみようかと思い始めました。練習しないと読めるようになりませんもんね~
投稿: かんち | 2009年11月 8日 (日) 19:02
■nikkaさま
>「いかれてる」っていうニュアンスで翻訳者が受け取ったんじゃないかな~?
ああなるほどですねぇ!
九州まで高速バス体験されてるんですか~!
スカイマークが福岡空港に参入するまで高速バスは格安でしたよね
記事アップの件了解しました~
次回から1週間ほどを目安に頑張りたいと思います
■ハーちゃんさま
キングオブ深夜バス・・・そんな言葉があるんですね
お酒飲んで寝ちゃうのでわたしは特に大変ではありませんでしたけどね(笑)
>코딱지(鼻くそ)
なるほどですねぇ!
こうやっていろんな表現を覚えていけそうですね
頑張りましょう!!
■あんりさま
輪読ゼミ・・・確かにそうですね。
わたしにとっては、英語のほうが大変かも知れません。
学生時代ずっとうまいこといかなかったんですよね・・・
苦手意識もあると思いますけど
「水曜どうでしょう」大泉洋の伝説的番組ですね(笑)
面白い番組ですよねぇ~
深夜バスは、前日完徹とか、お酒をのむとかちょっとしたコツがいるんですよ(笑)
■かんちさま
わたしも読解苦手だったんですが、日本語の翻訳本ていうのが意外とミソみたいです。
韓国のウエブサイトはくらくら来るんですが、意外とカフカは平易な文が多くてスラスラ読めて私自身びっくりしています。
抽象的な話し方をするオオシマさんという女性が登場すると急に分からなくなりますけど(笑)
よかったら読解ぜひ試してみてください。
投稿: まろ | 2009年11月 8日 (日) 21:39
357ページの下から6行目ですが、
나카타 상が”나카타 씨”と書いてありました
わーい!大発見!
小さいミスですけど、見つけるとなぜか嬉しい
この章は人と人とのつながりを感じる
あったかい気持ちになる章でしたね
茶髪の女の子たちがナカタさんに話しかける際
原作ではタメ口(で、ナカタさんは丁寧語)だけど
韓国語だとやっぱり少し丁寧な会話体になってますね~
いくらナカタさんが少し変わってる人でも
韓国では”年下がいきなりタメ口”はありえないんでしょうね~
翻訳者さんの御苦労を感じます^^
投稿: ★honeybee★ | 2009年11月 9日 (月) 11:27
■★honeybee★さま
本当ですね!”씨”になってる!
>あったかい気持ちになる章でしたね
本当にそうですね。
原作本チェックしてみました。
女の子2人組は”ため口ok”の雰囲気を持ってる女の子みたいですね~それがかわいく見えるような・・・
韓国語で読んだ雰囲気と日本語で読んだ雰囲気をあわせるのはとても大変でしたでしょうね。翻訳に大変苦労されたんじゃないでしょうか~
ところで、今原作を見てて分かりましたが”峠口(トウゲクチ)君”なんですねトゲグチじゃなくて(苦笑)
投稿: まろ | 2009年11月 9日 (月) 22:24
はじめまして、テラです
こんなタイプではない↑ですけど。。。
私いつもスローなので、コメントも忘れた頃になっちゃいますけど、よろしくお願いいたします。
쥐꼬리만 한 돈
「すずめの涙」っていい訳ですね。
原作は「涙金」と書いてあったのですが、そんな言葉今まで使ったことなくて。しかも「なみだきん」と読むのだそうです。
まろさんに20章やっていただきましたけど、順番からいくと19章ですよね?
私が19章戻ってやればいいですか?
投稿: テラ | 2009年11月12日 (木) 13:41
■テラさま
あらららら。。。。
確かに・・・
なぜ20章だと思い込んだのでしょう…
いきなり失敗して始めるとは…申し訳ありません
ぜひ19章をお願いいたします。
原作は涙金だったんですか~
バスの運転手さんが使いそうかもですね(笑)
投稿: まろ | 2009年11月12日 (木) 21:47
私も気がつかなかった…

昨日、テラさんのサイトで、記事アップの順番表を見て、気がつきました。
じゃあ、テラさんに19章をやっていただくってことでいいんですね。
よかった…
投稿: nikka | 2009年11月14日 (土) 17:47
■nikkaさま
スイマセン


ホントよかったです
投稿: まろ | 2009年11月14日 (土) 21:21
まろさん、はじめまして。ちーたろうと申します。よろしくお願いします。
カフカの会、コメント参加で入ってます。
そのコメントもいつも時機を逸してばかりで皆さんに申し訳ない限りです。
「쥐꼬리만 한 돈」でふと思い出したのが「눈곱만큼」という表現でした。これも「すずめの涙ほどの」ですよね。いろんな表現があって面白いなーと思いました。
投稿: ちーたろう | 2009年11月15日 (日) 11:44
■ちーたろうさま
初めまして、コメントありがとうございます。
「눈곱만큼」面白い表現ですね~
わたしも勉強になりました。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿: まろ | 2009年11月16日 (月) 22:03