韓国映画:「牛の鈴音」みてきました。
NHKハングル講座でイ・チュンニョル監督がインタビューでこんな風に言われていました。
「父の犠牲や献身で、教育を受けられたのにそれを忘れて生きている」
「そんな、父への申し訳ない気持ちからこの映画を作った」
「欲張らずに農作業を正直に行う様子を通して、自分が、早急で欲張りすぎだったと思い、引き算でこの映画を作った。」
それが、私にも手にとるように伝わってくる映画でした。
**以下ネタバレあります**
牛が動くたびに聞こえる、牛の鈴音が仏壇の鈴(リン)のようで何か非現実な世界に引き込まれているようでした。
そのためか、寿命をとっくに越えた牛に人の心が宿っているかのように見えました。
牛は大切にして、苦労をおばあさんにかけ続けていることに、おばあさんがずっと愚痴っているんですが、なんというか
それに悪意がないというか、聞いていていやにならない感じを、ずっと不思議に感じていました。
それが最後の方で、それがおじいさんと、牛への愛情の裏返しだったのかなと気づき、納得しました。
残りの1年の命を牛は、仕事をやり遂げて旅だって行きます。
その姿に涙が止まりませんでした。
現代人の心のスキマが埋まるようないい映画でした
P.S.
慶尚北道のお話のためか、おじいさん、おばあさんの言葉がほとんど何を言ってるか分かりませんでした。
おじいさんが、体を痛めて病院に行かれるんですが、その中年の先生さえもなまってて・・・(苦笑)
その中で、唯一なまっていないのが、牛の調子を見に来た、獣医のみ。それがなんか面白かったです(笑)
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コメント
以前書き込みさせてもらった者です。
昨年、ソウルで見た時、おじいさんとおばあさんの会話には韓国語の字幕が出ていました。韓国の映画なのに、字幕が付いていて驚いた記憶が。そのおかげで映画を楽しく見られました。
投稿: asako | 2010年3月16日 (火) 18:20
■asakoさま
ご無沙汰しております。
>おじいさんとおばあさんの会話には韓国語の字幕が出ていました。
韓国語の字幕が出る…日本でもおじいさんのインタビューで字幕が出てたりしますよね。
でも韓国語字幕を読み取れるのはすごいですねー!!さすがです~
私も頑張ります!!
投稿: まろ | 2010年3月16日 (火) 22:23